문서제목(329) [旅順監獄에서의 安應七의 第一二次 陳述要旨]  
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(329) [旅順監獄에서의 安應七의 第一二次 陳述要旨]
機密受第五號
明治四十二年十二月二十七日旅順監獄ニ於ケル境警視ノ訊問ニ對シ第拾貳回安應七ノ供述要旨左ノ如シ
    一. 金起龍 (泰勳) ハ浦鹽ニテ自分卜嚴仁燮ト三人義兄弟ヲ契リシ間柄ニシテ殊ニ嚴ヨリモ自分卜親近ナリ
    今彼カ浦鹽方面ニアリトスレハ第一嚴仁燮第二李剛第三兪鎭律第四鄭在官等卜懇意ナルヘシト思フ
    二. 金起龍ハ自分卜共ニ浦鹽ヨリ烟秋ニ往キ同地ヨリ咸境道ニ入ラントセシハ前來陳ヘタル通ナリ而シテ李錫山ノ金ヲ取ルタメ煙秋ヲ發シ浦鹽ニ歸ル時金卜別レタルヲ最後トス金ハ子孫累代ニ亘ルモ我等ノ目的ハ達セサルヘカラス故ニ永久策トシテ我我ハ農業ニ從事スヘシ卜云ヒ衣食ヲ他人ニノミ求メ居ラハ自分等ノ至誠ハ徹セスシテ却テ挾雜軍 (山師ノ意) ノ如キ惡名ヲ冠セラルゝハ遺憾ナリト言ヒ居リシ
    金ハ目下職業トシテハ何等從事スルコトナカルヘシ自分カ浦鹽方面ニアリシ頃ハ無職業ニテアリシ
    三. 安應七·金起龍·李珍玉 (ハンソンキン) ノ四名浦鹽ニテ斷指云々ハ初メヨリ聽ク話ナリ事實ハ全ク然ラス斷指ノ話ハ先日申述ヘタル通リ十二名ニシテハリノ金方ニテ實行シタルニ相違ナシ (ハンソンキン) ノ如キ姓名ハ聞キタルコトモナシ又李珍玉ハ日本語ヲ能クスル哈爾賓ノ醫者ナリ哈爾賓ニテ挨拶シタル事アリ又自分ノ捕縛セラレタル當時李モ捕ハレ居ルヲ見タリ
    尙李ハ如何ナル人物カト哈爾賓ニテ金成伯ニ訊キタルニ李ハ常ニ日本領事館ニ出入シ日深リナリト語リタル事アリ年頃三十七八歲金齒ヲ入レ「ハイカラ」ニ斬髮シ居リタリ而シ同姓名異人アラハイサ知ラス
    四. 伊藤公ヲ斃サン卜スルハ兩三年來ノ宿望ナリシト云フモ敢テ過タサルナリ伊藤ノ政略ヲ破壞セントスルハ斷指同盟ノ根本目的ナリ之ヲ斃シタルハ其目的中ニ包含セラレ兩三年前ヨリ此目的ヲ抱キ云々ト云フモ故ナキニアラス
    五. 短銃ハ前來陳ヘタル通リ煙秋ニラ尹致宗ト交換シタルモノナリ當時銃丸ハ九個ニアラス三十個計リアリタリ
    六. 浦鹽ニ於ケル居留民會ハ今年春頃日本ノ居留民ニ模倣シテ設立セラレタリ民長ハ崔鳳俊ニシテ其他議員拾餘名アルヘシ其目的ハ學校ヲ興シ子弟ヲ敎育スル等又露國官民ニ向テ韓人ヲ代表シ殊ニ露國ノ壓制ニ對抗セン卜スルニアリ
    (以上ハ十二月二十四日石井外務次官,同二十五日在東京都督秘書官ノ情報ニ基ク)
    七. 浦鹽ニ於ケル靑年會ハ一昨年冬頃成立シ會長ハ金致甫ニシテ自分ハ査察 (査察ハ議場ヲ整理ス) ヲナシ居レリ其當時會ノ目的トスル所ハ學校ノ設立ニアリテ日本ノ抑壓ヲ顚覆セシナト云フカ如キハ目的ニアラサリシ
    該會ノ事業トシテ生レタルモノカ啓東學校ナリ今ハ多分學校ハ居留民會ニテ支配シ居ルヘシ
    八. 今モ尙靑年會ハ存在スヘキモ敢テ何等經營スル事業ハナカルヘシ
    兪鎭律ハ其會員ナルカ否カ知ラス自分カ査察ヲ勤メ居ル頃ハ會員ニアラサリシ樣記憶ス
    九. 兪鎭律ハ露國人籍者ナルヘシ或ハ同地ニテ生レタル者カト思フ又同人ハ露國ノ地方官我韓國ノ郡守ノ如キ役ヲ勤メタル事アリト云フ
    十. 家屋等ハ所有スルモ財產家ニハアラサルナリ
    (以上ハ十二月二十五日哈爾賓大野領事官ノ情報ニ基ク)
    十一. 抑モ今回二弟ノ當地ニ來リシハ勿論ノ自分ノ希望ニ基ク所アリトスルモ實際ハ彼等ハ母ノ意ヲ受ケ居ルモノゝ如ク明白ニハ云ハサルモ音ノ事ヨリ分ラサル母ノ考ニハ自分カ梟首ニテモ處セラルゝカト思ヒ死屍ヲ本國ニ運ハン卜ノ考ト自分ノ妻子ヲ引纏メタキ考等ヨリ來リタル事ハ二弟ノ口吻ニ依リテ明ナリトス
    自分ハ最初ヨリ韓國獨立セサレハ再ヒ其地ヲ踏マスト決心シ居ル者ナレハ假令刑死スルモ死屍ノ故國ニ入ルヲ欲セス哈爾賓街頭伊藤ヲ斃シタル地點ニ於テ其屍ヲ埋メン事ヲ願フ者ナリ
    人或ハ曰ク我ニ暗殺刺客ノ名ヲ以テスル者アリ何ソ其言ノ無禮ナル我ハ正々堂々ノ陣ヲ張リ伊藤ノ韓國占領軍ニ對抗スルコト三年各所ニ義軍ヲ起シ若戰奮鬪漸ク哈爾賓ニ勝ヲ制シ之ヲ斃シタル我ハ獨立軍ノ主將ナリ卜ス
    滿目睹ノ如キ哈爾賓ニ於テ利ヲ得タル獨立軍ノ公明正大ナル行動ハ恐ラク各國人ノ是認ス
    ル所ナルヘシ願ハクハ此地ニ屍ヲ埋メテ索志貫徹太極國旗ノ高ク光ヲ放タル事ヲ
    妻子ノ如キハ自分カ生死判定ノ日二弟ニ於テ可然措置センノミト豪語スル傍ハラ害我伊藤
    不復活生我東洋平和本ト書シ未タ一縷ノ望ヲ繫キ居ルモノゝ如シ